ジャズのアドリブって

ジャズのアドリブについて考えてること

以前セッションで年配の方がいらっしゃいました。テナーサックスを何年かやってるのですがそんなに上手くはない。セントトーマスをやりたいってことで(それしかできない)演奏されました。

いわゆる50年代のジャズの王道的サウンド時代のロリンズじゃなくて、70年以降のロリンズが好きってのが一発でわかるサウンド。音は汚いしフラジオ使おうとされるけどキイキイいうだけの、はっきり言ってセッションでは嫌われるタイプの演奏…。

ですが、自分すごくワクワクしたんですよその演奏に。大多数のセッションに来られるプレイヤーはここはドリアンで次はオルタード使ってみたいなバップのフレーズを練習してきましたみたいな演奏をされます。

その方、確かにフレーズらしきものはないし一歩間違うとフリージャズに聞こえかねないその演奏でしたが、ほんと出したい音を出してるだけって感じが伝わってきました。

自分、ある程度ジャズの理論はわかりますが、ほぼ初級の初級レベルと思う。なので少し複雑なコード進行だと(あくまでバップ的な)全然吹けません、そういう練習してないから。その時浮かんだメロディを直前で指に変換していく感覚かしら? てことでセッションではそういう弱点が完璧に露呈してしまう(笑) が!はまったときはバッパーが常に65~70点の演奏しかしないのに対して100点が出ることがある。逆にはまらないと15点…!

好んで選曲するのは5個くらいしか使わない簡単なコードの曲で、それを瞬間的にどれだけ自由にこねくりまわせるかっていうのが目標。2つくらいならなお良し。覚えたフレーズを組み立ててアドリブ作っていく方法と比べると、習得にとにかく時間がかかるけどそれが本当のアドリブと思ってやってます。なのでロリンズとショーターのアドリブが大好き。

ジャズの習得にはいろんな道があるんだろうけど、究極は無の状態から生み出すことだと思う、自分が思うジャズはね。


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