セッションについて思うこと
常日頃感じているセッションへの不満
はやり病の影響もあって、もう長いことセッションに行ってない。ていうかどうも発散よりストレスが溜まることが多いので。なんでかなと思って考えた結論。
地域ごとにそれぞれ特徴があって、演奏される曲等も違ったりするのですが、あくまで今自分のいる備後地方での傾向です。都市部ほど多くのプレイヤーがいるわけではないので、名前書いて順番待ちみたいなシステムはあまりなく、適当に演りたい人が自分で判断してやってる感じの方式が多いかな?
不満その一 ジャズの自由さのはき違え
それでも3~4人ホーンがいるときもあるので、わかってる人は「ここは参加しないでおこう…」とか「1~2コーラスにしとこう」と考えるのだけど、延々と長くやる人がいたりするのが困る。挙句の果てにテーマの頭から邪魔なオブリとか入れられると「う~ん」て感じです。そういう時は、自分意地悪だからリードが調子悪い振りして止まってしまう(笑)
不満その二 だいたいテンポが速い。
この曲やろうっていう時、ドラムのカウントで、とかピアノイントロで、みたいな感じが多いけど、自分の思うテンポより遅かったためしがない。St.トーマスなんかゆったりカリプソでハッピーにやったほうが絶対いいと思う(実際ロリンズもサキコロ以降あれより早くやってないし)
これはアドリブの定義をどうとらえてるかということだと思うんです。基本パーカーのフレーズをコピー&ペーストするのがジャズのアドリブと思ってるんじゃないかな?それがやり易いので、だいたいどんな曲も170~180くらいでやりたがるような気がするし。
ステラとかちゃんと星が見えてくるようなテンポ、Aトレインなら新幹線じゃなくて古い地下鉄のスピードを感じられるテンポ…など曲が教えてくれる速さがあると思う。バラードも自分的にはテンポ60以下で時間軸に自由に乗っかりたいんだけど、テーマ終わったら後テーマまでずっと倍テン、だったら最初からミディアムスイングの曲やればいいのに。
不満その三 曲の選択
スタンダードが演奏されることに不満があるわけじゃないんだけど、とりわけ中級者以上になると簡単な曲選んじゃいけないと思うのか、こんなも曲できるんだよと言いたいのか、コード的に難しいのを選びがち。パーカーコピペ系にとっては楽しい作業だろうけど、同じフレーズをどの曲どのコードにも当てはめてるだけなんで、聞いてて全然楽しくないし、フレーズ主体なので感情の盛り上がりとかあんまり関係ない。いろんなフレーズを吹けるのは上達のための大切な部分だけど、もっとその人の人となりとか感情の爆発が聞きたいんですよ。
結論
ある速さ以上の曲や複雑なコード進行の曲は、プロならいざ知らず脳が追っつかないと思う。ゆえに自分のできるフレーズの貼り付けになってる人が多いと思う。
ジャズのアドリブって無から有を生み出すのが醍醐味なわけで、難しい曲ができるようになるのと並行して、たまには、あえてできるフレーズ封印して知ってるけどやったことないメロディ、その場で思いついたフレーズを演奏するよう心掛けてみるべき。そのためにはほかの要素を考えないでいいような簡単な曲、脳が追いつけるくらいのテンポの曲を選ぶといいと思う。
簡単な曲でどれだけ自由なとこに行けるかが一番面白い。難しい曲を簡単にできるようになるのも大切だけど。
自分の提案としては中級上級者ほど、殻を破るためできるだけ簡単な曲をゆったりしたテンポでやるべきと思うよ。
とはいえ人と一緒に演奏するのはとても楽しいので、不満言いつつ楽しんでるけどねー。
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