お勧めしないテナーマンその3
満を持してホンカーの登場!吹奏楽未経験の自分としてはやっぱりROCKやR&B系のサックスがルーツだな。
お勧めしないテナーマンという括りで紹介してますが、上級者には強烈おすすめできますが初心者はこんなの真似すると変なことになっちゃうよという意味。まずは普通の音できちんと吹けるようになりましょう(笑)。
3人目、R&Bホンカーの最高峰キング・カーティス。ホンカーというのはフラジオやグロウルを駆使してとことん盛り上げるスタイルのサックス奏者のこと。だいたいテキサス出身の黒人テナーはこれに当てはまる。音がデカくて図太い人ばっかり。
ホンカーの特徴として、トニックのルート単音の連発というのがあるけど、BB KIngとかブルースギタリストがよく使う手法でジャズというよりブルースサックスというほうがしっくりくるのかな。例にもれずこの演奏も八割方ルート音大連発です。どんどん観客の感情を高ぶらせて興奮させていく感じ大好き。
ジャズ界にもホンカー体質の人けっこういて、例えばマイケル・ブレッカーなんてまさにそう。超絶テクニックやアウトサイドフレーズが取りざたされるけど、演奏聞いてるとギターのチョーキングや歪みの感じ、かなり研究してるんじゃないでしょうか?
ジャズテナーでは超定番とされるオットリンクのマウスピースですが、R&B系ではベルグ・ラーセンというマウスピース使いが多いです。リンクのような渋いサブトーンが出るのと違い、単純に音がデカくてバリバリ、独特の臭みが乗っかるMP。かなり広めの開きのものを力いっぱい吹き散らかすプレイヤー揃い。後半のロリンズもそうですよね。サブトーンは独特のエッジが乗っかりおとこーって雰囲気、昭和の演歌とかもラーセンの音が多い。
キング・カーティスはジャズやるとあんまりおもしろくないのですが、自己のバンドからはGtのコーネル・デュプリーやDsのバーナード・パーディーなどレコーディングセッションの大スターを多数輩出しています。ジミヘンもいたんですよ!
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