お勧めしないテナーマンその4
実は隠れファンの多いアルゼンチン出身のガトー・バルビエリ
このあたりになるともはやテナー奏者しか注目しないかもだけど、実は隠れファンの多いガトー・バルビエリ。激情派のテナー奏者で真っ赤な炎を連想させる(ちなみに青い炎はフィンランドのヤン・ガルバレク)
もともとコルトレーン派だったけど、自分の血であるラテンに開眼して開花した。ラテン系のリズム(タンゴなど)に乗ってグロウしまくるスタイル。アルバム通して聴くと曲も長めなのが多いので食傷ぎみだけど、しばらく聞かないとつい聴きたくなってしまう中毒性がある。
この人も典型的なラーセン(サックスのマウスピースのこと)プレイヤーで、歪んでないときの音はまさにラーセンでしか出ない音している。エッジの立った太くて独特の臭みのある音(クルセイダーズのウィルトン・フェルダー、ロリンズ、松本英彦氏等、みんな共通点がある。)しかもかなり薄めのリードの音、噂では1~1半らしい。
しかしこういうのばっか好きだからどこからもお呼びがかからないんだよな自分(笑)
マーロン・ブランド主演の映画「ラストタンゴ・イン・パリ」の劇中音楽担当で一躍有名になったけど、たしかにあの映画の雰囲気はガトー以外ありえない感じ。(最後の音源聞いてみてください)
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